モチヅキな五行歌 by望月成人



6月度歌会レポート

6月20日(日)

今月は会場を中央生涯学習センターに移しての開催でした。
欠席歌が多い為、採点方法を変更して得点の分散を狙いましたが、結果的に一席1首
二席4首の団子状態になってしまった。

さよならの挨拶は   颯乙女(一席)
明日が見えない
「じゃね またね」
とゴム毬語
老いを弾ませる

「ゴム毬語」という造語が面白い。私を弾ませてくれそうでうれしく感じるが、
敢えて「老い」を入れないほうが良かったのではないか?
作者は「昔、子供がサヨナラの後で二人死んだことから、「サヨナラ」という言葉は嫌い」
とのこと。

幼子の        鉄路人(二席)欠
寝顔の
安らかさよ
ふうむ
人はこうありたい

赤ちゃんの顔を見て素直に思った歌だろう。とても実感が湧く歌だ。
赤ちゃんが大きくなると憎たらしく見えたりもする。
作者は「こんな気分の昨今です」とのこと。

行けっ!       望月成人(二席)
上がれっ!
そこだぁ!
あぁーっ!
街が轟く

サッカーワールドカップの事だと思った。四行目まで絶叫なのが面白い。
今の時期にピッタリの歌だ。
街中を車で走っていたら、外まで聞こえるくらいのTV観戦での大声援が聞こえて、即興で詠んだ。地響きみたいな意味を込めて、五行目は「轟く」にした。

縁の下まで      清水つね子(二席)欠
飾ってくれる気らしい
ちちちちちちと
白い花火を打ち上げる
鴨足草(ゆきのした)の花

三、四行目の表現が楽しい。「縁の下」まで覗くのはすごい。
二行目の言葉の感情もすごい。

モノクロの日々の中で  牧(二席)欠
アルバムをめくる
セピア色の笑顔が呼び止める
とまどう指先に
風が緑をひそかにおいてった

思いを蘇らせる良い歌だ。四行目に歌の広がりを感じる。
「モノクロ」と「セピア色」は同じか?言葉の重複が気になる。
絵になりそうな歌で一読で心に入ってくるが、
読み返すほど趣旨がわからなくなる。
作者は日々の葛藤の中で、ふとした小さな昔の事に出会いとふれ合いを
思い出した。

朗読:雨乞伸治 書記:まの字

<出席者>雨乞伸治、茶行、颯乙女、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、清水つね子、しのぶ、鉄路人、細井教子、牧
[PR]
by gogyouka | 2010-06-23 09:09 | マロニエ歌会レポート
<< 五行歌271 五行歌270 >>


想いのままを、五行で詠う。
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧