8月20日(日)
お盆明けということもあり、参加者は6名と少なかった。
その為、お二方からのお土産が高配当となって少々ラッキー。
真夏らしい暑さと共に高校野球決勝と同じ位白熱した歌会となった。
たった一人でも 風風子(一席)欠席歌
反対と叫べる
強さを
私は
もちたい
「長いものにまかれる」「踏絵は踏む」のがふつうの人間だが、
この強い気持ちを持ちたいというのは、皆の憧れでもある。
「反対」と叫ぶ強さの根拠は何か。
反対するには反対する確固たるものがないとできない。
「雨ニモ負ケズ」の最後のフレーズをイメージさせる。
欠席歌だが、知人の反戦の意思に感動したとコメントあり。
鮮やかに魅了し 湯里(二席)欠席歌
儚なく消えても
余韻は
永久に
花火
すぐ消えても瞼に残る花火の情景を短くよくまとめて表現している。
後半の3行が個性的である。
降りしきる 菊池美智江(三席)
蝉の声
山門をくぐれば
一瞬の 静けさ
吾 一人
一幅の絵を見ているような歌。
作者はこういう静けさが似合う人ではないか。
「静けさや 岩にしみいる 蝉の声」を連想させるいい歌。
作者は近所にある寺院を想像しながら詠んだとの事。
髪なぜて まの字(三席)
抱きしめていた 幼な子が
もう シャンプーの
甘い香りさせて
娘の顔で笑っている
子供の成長を良く捉えた歌。
子を持つ親として共感できる歌である。
女の子の成長する可愛らしさがよくでている。
作意は読者のコメント通りにつき省略。笑
最後にしのぶさんからも一鉢ずつ“本物”の月見草を株分けしてもらった。
通常月見草と呼んでいる花はオオマツヨイグサで、夕方に一日花の黄花を咲かせます。
本物の月見草はメキシコ原産で白い花を咲かせるそうです。
本物の花を咲かせられるか、楽しみがひとつ増えました。
<出席者>
菊池美智江、しのぶ、貞木、鉄路人、まの字、望月成人
<作品のみ>
栗原貞雄、清水つね子、早乙女包子、風風子、なないろ、安見児、湯里