モチヅキな五行歌 by望月成人



11月度歌会レポート

11月18日(日)

久しぶりにほぼフルメンバーの8名が参加。
かなり賑やかに歌会はスタートしました。
茶行さんの紹介で2名が欠席歌で参加があり、今後の参加に期待しています。

病の深き淵に立つ 父の    まの字(一席)
言葉の棘も毒も
明るく受けて 娘は
「私、神様の資格取ったから」
と 輝いてのたまふ

同じような介護の経験があった。
あの頃この歌のようにもっと温かくしてやればしてやればよかった。
明と暗がはっきりと分かれ、娘さんの深い愛情が伝わる。
4行目が特に良い。私にはできない句だ。

作者は先月に続き、介護している夫を詠んだ。
明るい娘さんに対して、「まるで神様のようだね」と言ったら、
4行目のような答えがあったそうだ。作者も「神様になりたい」と言ったら、
娘さんは「神様は一家に一人だけ」と却下したというオマケつき。

今ここに           鉄路人(二席)
生きていると
叫ぶことを
忘れてはいないか!
流されてはいないか!

生きる手いることは食べることなのに、テレビを観ながら食べている。
食べることに一生懸命になっていない。
命惜しいと言いながら一生懸命生きている自分がいる。
日々の生活に流されている自分を見詰めなおしたい、
など自分自身を反省する票が多かった。

作者は酸いも甘いも飲み込んでしまうのは苦しい。
一生懸命生きていると神様になるか叫ぶかしかない。
左脳人間で理屈で生きているとよく言われ、歪んだ現代では生き難い。

パチン            望月成人(三席)

私の一部を
切り落とす
丑三つ時

夜に爪を切るなと言われているのに、「丑三つ時」とは!
「パチン」は心の中のスイッチのようなものにも思える。
静まり返った一日の終わりを漂わせる。

作者は真夜中に足の爪を切った。滅多にしない行為が歌になりそうだ、とふと思った。
深い意味はない実験的な作品であるが、読者のいろいろなイメージの膨らみに、
五行歌の面白さを改めて感じた。

明け早やに          牧(三席)
競技に向かう中学生
ペダルの音が
はく息が
負けるな!負けるな!!

清々しい。勢いがあってすごい。まるでもう競技しているようだ。
五行目の最初は本人の気持ち、最後は作者の気持ちか。
見知らぬ子に対しても関係性を持てる救いのある歌。

作者は薄暗い中前屈みになって自転車をこぐ姿に中学生の意気込みを感じた。

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中央生涯学習センターでの2週間の展示会は終了した。
期間中の問合せは1件のみで12月の歌会に見学予定。
しかし配備した30枚のチラシがなくなっていたので、
初めての試みとしての「種まき」は成功したと思っている。

<出席者>茶行、清水つね子、颯乙女、貞木、鉄路人、牧、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、松本静、光枝
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by gogyouka | 2007-11-19 21:42 | マロニエ歌会レポート
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想いのままを、五行で詠う。
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