モチヅキな五行歌 by望月成人



6月度歌会レポート

6月15日(日)

今月は作品展を行っている宇都宮中央生涯学習センターに会場を移しました。
作品展の甲斐あって、新来会者の見学があり来月から歌会に参加していただけそうで、
とても盛り上がった歌会となりました。
歌会終了後、望月がチラシ作成、飾り付けした作品展を鑑賞した。
なお作品展に設置したチラシは2週間で200枚以上が捌け、今後の反応も期待できそうである。

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満月冴えわたる        しのぶ(一席)欠席歌
今宵
異国の街
故郷に似て
胸しんしん

阿倍仲麻呂の気持ちか。同じ月を眺めつつ望郷の念を詠える事に
「この会があって良かった」と作者は思っているのではないか。
作者は「ブラジルに来て丁度一年経つ。現在滞在しているレシーフェという北の町は
我が家の近辺にやや似た雰囲気。
昼間のぎらぎらした太陽が沈み、満月が昇るときはいつも故郷をしのんでいます」とのこと。

セルフコントロール      鉄路人(一席)欠席歌
できぬ者の凶行またもや
怒りだけでも
理解だけでも
立ち行かぬ現実

まさに時事五行歌。五行目に作者のやりきれない思いが滲み出ている。
「またもや」と思う事件が多発していることに対しての憂いに共感。
作者は「ご承知の通り秋葉原の事件を念頭に置いたもので、
連続するこの手の事件を思うと歯がゆいばかり」とのこと。


臭いと言われ         颯乙女(二席)
嫌われ者の雑草を
カゴに摘んだ人
十字架に似た
純白の花

優しい言葉・表現で、三行目に母の姿が重なる。
臭い雑草はドクダミだと思うが、雑草摘みは6月の良い想い出でもある。
雑草の中でも綺麗な花を咲かせるものが多いが、作者の花に対する優しい視線を感じる。
実際には「カゴ」ではなく「ザル」を使った夫の雑草摘みの姿を詠んだ。
ドクダミは薬草でもあるので、煎じて飲んでいる。

子供は自分の心だけ持って   まの字(三席)
いつか一人立ちする。
その前に奴の心に
「人間として生きる」球根(たね)を
いくつも埋めておかにゃならんの。

大抵の親は子供に甘いが「奴の心」に子供に対する熱い思いが伝わってくる。
子供の根っこの部分を作ることが親としての務めである事を実感した。
二、五行目に敢えて句点を入れている所に作者の拘りと確信を感じる。
作者は秋葉原通り魔事件で「またか!」と思った。
種を「球根」にしたのは風に飛ばされないように深く埋めたい思いを込めた。
人の所為にせず自分で生き抜くため、親はいろんな事を子供達に教えておかなければならない。

ちなみに望月の歌は「0点」だった。
歌会代表の「裏一席」に新来会者もこれから安心して歌が詠めるのではないかと、
完璧な得点を誇らしく思っている。

朗読:清水つね子 書記:茶行

<出席者>茶行、清水つね子、颯乙女、貞木、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、しのぶ、鉄路人
<見学者>金子フミ
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by gogyouka | 2008-06-15 23:59 | マロニエ歌会レポート
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想いのままを、五行で詠う。
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