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モチヅキな五行歌 by望月成人



2月度レポート

2月19日(日)

今月は4回目の題詠。テーマは「時」
今回は会場の都合で「多目的ルーム」で開催した。
本来陶芸やフラワーアレンジメントなどの行う部屋なので、
椅子が硬く背もたれもなかった。
また声も反響していつもと違った雰囲気で歌会はスタートした。

この         望月成人(一席)
一線を
越えた時から
始まる
未来

毎日日記を書いているが、その時点で過去になる。
どうしても過去に遡る歌しかできない中で、
瞬間と未来が同時に詠まれ、迫力がある良い歌だ。

作者は「未来」を詠みたかった。
何かを決断し、始めることから新しい未来が開けると思った。

頬杖ついて      鉄路人(二席)
杯重ね
ため息ひとつ
時計の針は
もどせない

大正ロマンのような情景が目に浮ぶ。
「時計の針」に古めかしさを感じる。
自分のことのように共感する。などコメントが多数。

作者は「時計」を詠むのにいろいろ状況を考えてみたが、
演歌の世界になってしまった。「杯」はやはり日本酒のイメージ。

容赦なく       早乙女包子(三席)
残生を刻む
振子時計
電池切れ幸い
眠らせておく

1・2行目は時間か人間かどちらを指すのか、
それともどちらも指すのか、と解釈が分かれた。
時を刻む時計を止めておき、時間を気にしない生き方がユーモラス。

作者は時の流れを止めたいと思っても、無限の流れは止められない。
しかし時計が止まったのを機に4・5日止めてしまった。

次の作品は入選しなかったが、朗読に困った。
次回からは作者にも自作品を朗読してもらい、作者自身の呼吸も知ることにした。

鳴くむしの      湯里
音(ね)




2行目以降はゆっくり間をおき「グ、ググ、グ、グー」と
お腹の音を表現したかった、とのこと。お見事!

<出席者>
清水つね子、早乙女包子、貞木、鉄路人、まの字、安見児、湯里、望月成人、光塩

<作品のみ>
しのぶ、風風子、栗原貞雄、喬城奈緒海
by gogyouka | 2006-02-19 20:24 | マロニエ歌会レポート
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想いのままを、五行で詠う。

by gogyouka
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