モチヅキな五行歌 by望月成人



9月度歌会レポート

9月21日(日)

今回はブラジルより1年ぶりに一時帰国したしのぶさんも参加して、
参加者は久々に9名となり、とても賑やかな歌会となりました。
なお今月は題詠「眠り・寝る」で作品は11首で入選は5首の激戦でした。
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からすうりの花は       牧(一席)
夕やみの中に一世(ひとよ)の命と咲き
真綿色の思いを包みこんで
眠り逝(ゆ)く―。
朝の陽光(ひかり)も見ずに

一夜の花で月見草を連想した。朝萎んだ哀しい花のイメージが素敵。
夜咲く花が好き。からすうりはレースで作ったような花で夜7時頃からひっそりと咲き、
朝の光の中で萎む。儚い命に胸がドキドキする。
作者はそこら中にある花だが、夜しか見られない。
涙をこぼしそうに咲く花の儚さを詠んだ。

カーテンの向こう       鉄路人(一席)欠席歌
ほらそこ
ね、そこに秋
ああそれで
この眠り

会話調がリズミカルでとても良い。
カーテンの向こうに秋がある、という表現が明るくて新鮮である。
若いお母さんと小さい子供が会話しながら寝ているのか?それとも夫婦の会話か?
しかし作者の独り言でがっかり。
涼しい夜に何か歌になりそうな感じがあったので、すぐに詠んだ。秋の気配が先にあり、
お題にピッタリ結びついた作品になって良かった。

久々の            しのぶ(二席)
ふるさとに
つつまれ
眠り
眠る

ふるさと日本に帰ってきただけで眠れるのかなぁ。4,5行目に作者の強い思いを感じた。
ふるさとの暖かさの中に眠って、作者は心が安らいだであろう。
作者はとにかく日本の空気を吸っただけで安心して、血圧も下がり深く眠れるようになった。
ブラジルも好きな所だが、ふるさとはやはり良い。

薄目を開けた         望月成人(三席)
黄土色の満月が
眠らぬ
虫たちに
微笑む

雲のかかった満月が虫たちに「まぁ頑張って鳴いているな」と目を細めている感じの月と
虫の描写が可愛らしい歌。
絵本の情景が目に浮かぶ。「黄土色の満月」に神秘さを感じる。
作者は満月の表情がまるで菩薩の半眼のようにやさしく見えた。

孫去りて           颯乙女(三席)
祭のような日々
なつかしむ
燃え尽きて
うたた寝する夫婦

楽しみにしていた孫が来ると忙しい。まさに歌の通りで共感できる。
4行目がリアルで噴出しそうになる位面白い。
作者はこの夏孫4人に囲まれ騒々しくてじん麻疹ができた。
ご主人に作品を見せたら、「なるほどな」と納得してくれた。
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歌会終了後は忘年会以外では初めての2次会(茶話会)を実施し、
会場近くのカフェレストラン「マリアテラス」で行われた。
そこで約2時間しのぶさんの土産話に花が咲きました。
残り1年のしのぶさんのブラジルでの働きと健康を祈っています。

なお清水つね子さんは歌会のみ出席で、鉄路人さんは茶話会のみ出席でした。
鉄路人さんのコメントは茶話会での冒頭で発言された。
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朗読:牧 書記:茶行

<出席者>金子フミ、茶行、しのぶ、清水つね子、颯乙女、貞木、牧、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、鉄路人
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by gogyouka | 2008-09-21 14:12 | マロニエ歌会レポート
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想いのままを、五行で詠う。
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