モチヅキな五行歌 by望月成人



カテゴリ:マロニエ歌会レポート( 73 )


8月度歌会レポート

8月30日(日)

本来9日開催予定でしたが、望月の都合により急遽30日に変更したため、
参加者は4名と寂しい歌会となった。
しかし半年ぶりに牧さんが参加されたので、少人数ながらも有意義な歌会となった。
入選歌は全て欠席歌というのも珍しかった。

蝉よ            清水つね子(一席)欠
いったいどうしたというのだ
8月になっても
声をひそめて鳴く
今年の蝉よ

いつもと違う蝉の様子をよく観察して詠み込んでいる。
4行目に作者自身の思いを反映しているのだろうか。
社会の不安感をも読み込んで時流を捕らえている。

赤い糸           あつし(二席)欠
白に黄色に緑色
結び絡まり時にはほどける
連なる糸が円描く
また一本素敵な糸見いつけた

人間模様を糸に託して描いたのだろう。

ズキンズキンと       まの字(三席)欠
指先が痛む
すべての心が
脈打ちながら
指先に集って居る

実際の傷の痛みを心の痛みにも結びつけたところがよい

朗読:牧 書記:しのぶ

<出席者>しのぶ、颯乙女、牧、望月成人
<作品のみ>あつし、栗原貞雄、茶行、清水つね子、鉄路人、ときわ、まの字
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by gogyouka | 2009-08-30 09:35 | マロニエ歌会レポート

7月度歌会レポート

7月12日(日)

今月はブラジルから帰国したばかりのしのぶさんを囲んで、少人数ながらも盛り上がった歌会となった。
歌も大接戦の末、入選5首となり、いい歌が粒ぞろいであった。

心             しのぶ(一席)
さかれるよう
なじんだもの
すべてとの
別れ

別れる時、愛着がある程、歌のような表現しかないのかも。2年間海外でのお勤めお疲れ様でした。
2年間がどれほど充実していたか窺い知ることができる。
作者は心だけではなく、肌も引き裂かれると思うくらい、ブラジルを離れるのが辛かった。
これから日本の生活に戻れるかとても心配。

あの日から         茶行(二席)
一つ一つが
生きた 言葉
告知の
あの日から

告知の日からすべてが大事に思えてくる。言葉もなくす人もいる中で、「生きた言葉」の重みがさらに重なるところに感動。
作者は仕事上での相手とその家族の様子を描いた。
ただ告知されたのは家族と作者のみで本人はまだ告知されていない。

緑は            清水つね子(三席)欠
地の
鞘堂
カッコウが
鳴く

スケールが大きい歌でとても惹かれる。
森に囲まれた風景を「鞘堂」という言葉で上手に表現している。
欠席につき作者コメントなし。


梅雨寒の夜         鉄路人(三席)
ふけて
蛙の声は遠い
乾いた咳
それに重なる

寂しさ、老いを感じる情緒に富んだいい歌。「乾いた咳」は年寄りの空咳か?
作者はカビが生えたような言葉を使って、新しいイメージやドラマ性に挑戦してみた。
5行目は漢詩に倣い、やや作為的で翻訳みたいになってしまった。

今宵            望月成人(三席)
どんな
思い出一枚
飾ろうか
ガクアジサイ

ワーキングウーマンの歌か?彼氏との思いを飾ろうとしているのか?夜に花を飾るのか?
不思議な歌に惹かれた。
作者は先月に引き続き「オネエ系」の作品になった。
先週の日曜日に奥様と結婚20周年記念に福山雅治ライブを見たことを詠った。
庭に咲くガクアジサイの「ガク」と「額」を引っ掛けたシャレである。

朗読:まの字 書記:茶行

<出席者>茶行、しのぶ、鉄路人、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、清水つね子

【来月開催予定】
8月30日 14時
姿川地区市民センター 学習室3

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by gogyouka | 2009-07-12 10:43 | マロニエ歌会レポート

6月度歌会レポート

6月21日(日)

 今月は中央生涯学習センターにて展示会を開催したので、歌会も同センターで実施した。
新来会者はいなかったが、久しぶりに金子さんがお孫さんを連れて参加して頂き、
和やかな歌会となった。また今回は題詠「色」で、色とりどりの華やかな歌会にもなった。

全てを           茶行(一席)
失ってもいいから
「落としたのは
金色(きん)の斧です」と
私は答えたいんだ!

 物欲が面白く表現されてていた。素直に強欲さをコミカルに表現されている。
教訓的な童話を新鮮な目で捉えている。
言えば失うのに言ってしまう「理想」を思い描いていたのか。
作者は昔からこの話の結末に疑問を感じていた。自分の気持ちを正直に詠ってみた。

ゴミと           しのぶ(二席)
騒音の街
今朝も祝福の虹
鮮やかに
七色

 朝から虹が出るのか?心の持ちようなのか?ブラジルの風景で、スコールが毎朝あるのか?
作者に何か嬉しいことが続いたのだろうか?など、いろんな事を連想させる。
作者は虹を仰いで自分とブラジルの街の出会いを祝福されているよう感じたのと同時に、
人の世に美と醜はつきものだと感じた。
しのぶさんは7月に帰国し、次回歌会より参加復帰予定です。
2年間は長かったようで、短かったかもしれません。

首領様の顔色を       鉄路人(三席)
見ながらする制裁
なんて
世界規模の
ビビリ!

五行目が面白い。風刺が入った時事ネタに天晴れ!
「首領様」ではなく、正しくは「将軍様」のケアレスミスが残念。
作者は北朝鮮の核実験をテーマにした。
世界はどんな方法で北朝鮮を変えることがでるのだろうか。

昨年メンバーに加わった外山みき子さんは沖縄に転居されました。
残念なお知らせにみんなの心も梅雨空のようになってしまいました。

朗読:金子フミ 書記:鉄路人

<出席者>金子フミ、茶行、清水つね子、颯乙女、鉄路人、望月成人

<作品のみ>栗原貞雄、しのぶ
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by gogyouka | 2009-06-21 23:18 | マロニエ歌会レポート

5月度歌会レポート

5月17日(日)

初夏を思わせるような清々しい天気にいつもの6名が集まりました。

上手く生きても        茶行(一席)
そうでなくても
「生きるって悲しいよ!」
言っているのか
阿修羅のまなざし

全員得点のダントツ一席。眉毛をひそめた顔が訴えかけた一言にやられた。
奈良に行ったら必ず会ってみたい仏像のひとつ。日常に結びつけた見方はすごい。
自分と同等高さで身近に感じた。
悲壮感の中にもやさしい励ましも含まれているような気がするなど大絶賛。
11日に東京で阿修羅をじっくり見た。見る人によって見え方がこんなにも違うのか。
私は悲しい人なのかも・・・

地の果ての岩山       しのぶ(二席)
「神の指」
天を指す
人は地を這い
地に還る

作者はどこを見て「地の果て」と思ったのか。自然に対する畏敬の念が感じられる。
神様と人間、大と小の違いを思わせる。
作者はブラジルの奥地にある、握りこぶしから人差し指が一本突き出しているような
「神の指」と言われている断崖を見たとき、神と人間の乖離を実感した。

言葉だけでなく       まの字(三席)
行動するヒト でいよう なんて
心に決めなきゃ良かった
もっと 能天気に
生きられたのに さ

有言実行する人のプレッシャーかストレスか?
行動する人は良くて、しない人は能天気なのか?
ありのままの姿に共感したなどさまざまな意見がでた。
作者はストレートに読んでください。地域で活動して四面楚歌になりました。それでもめげません。

朗読:清水つね子 書記:まの字

<出席者>茶行、清水つね子、颯乙女、鉄路人、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、しのぶ

【来月開催予定】
6月21日(日) 14時
宇都宮市中央生涯学習センター 402学習室
題詠「色」

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by gogyouka | 2009-05-17 21:57 | マロニエ歌会レポート

4月度歌会レポート

4月19日(日)

今月は会場の都合により中央生涯学習センターでの開催となった。
参加者も4人と少なかったが、その分みんなが思う存分話ができ、ボケと突っ込みもかみ合い、
明るく楽しいのがマロニエ歌会の特徴でもある。

涙顔の           しのぶ(一席)欠席歌
月がのぼる
過疎の地
丘の上
電波塔の合間

夕方の月か?後三行に物悲しさを感じる。歌のような風景を見た事がある。
ブラジルにも同じ風景があるのにはびっくりした。
作者は地の果てのような所にもバベルの塔が急速に乱立しているのを、
月が悲しんでいるように見えたとのこと。

風を切り          颯乙女(二席)
宙を蹴り
ブランコに乗って
しばし
地球を留守にする

ブランコに乗っている様子が、まるで宇宙旅行に行っている気分になれて、上手く表現できている。
視界が開け、グローバルな展開が面白い。
学校のブランコを見て「危ない」と思いつつ、サーカスの空中ブランコを思い出した。
ブランコを降りた瞬間が、「ただ今帰りました」という感じ。

人はそれぞれ        まの字(三席)
身の守り方がちがう
心の見せ方もちがう
笑顔にも
うらおもてありですか

作り笑いもたまにするので、裏表は当然ありだと思う。
前三行は当然のことだが、後二行が重い。
どれも自分なのだが、時々裏表がわからなくなることもある。
自分の気持ちがわかってくれたような気持ちになった。
作者は地域ネットワークつくりで大反対意見もあり、敵100人、見方100人を実感した事を詠んだ。

会計のまの字さんより、20年度の会計報告があり、
今年度の計画にもある歌会歌集も予定通り発行できそうだ。
今回は前回よりも多少嗜好を凝らした企画にしようと検討中である。

朗読:まの字 書記:茶行

<出席者>茶行、颯乙女、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、清水つね子、しのぶ、鉄路人

【来月開催予定】
5月17日(日)14時~
姿川地区市民センター 学習室3

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by gogyouka | 2009-04-19 23:03 | マロニエ歌会レポート

3月度歌会レポート

3月8日(日)

今月は会場の都合により1週間早い開催となった。
先月と全く同じ顔ぶれで、今回は外山さんが朗読初挑戦し、一寸緊張感のある歌会となった。

探梅なら          清水つね子(一席)
古木がいい
陽をさえぎる雲は
あった方が
いい

八代亜紀の名曲「舟唄」を連想した人が多かった。3行目以降に作者の汗を感じた。
作者は「探梅」の季語は冬。寒い中で探すけなげさを表現するには「雲」が似合う。
ただし実景ではないが、「古木」は作者と重ね合わせ、まだ一花咲かせたい意気込みを語った。

らしくありたくて      茶行(二席)
あなたがついた
私もついた
舌を抜かれない程度の
USO

「USO」の表記に軽少な嘘を感じた。
閻魔様に舌を抜かれない程度の嘘とはどんな嘘なのか、「らしく」とは何か、「あなた」とは誰か、
という質問攻めに作者は照れ笑いで誤魔化した。
可愛らしくありたかった年頃を思い出して詠ったとのこと。

落としきれない       望月成人(三席)
心のシミ
綿雪で
洗って
みる

綺麗な歌で非常に余韻を感じる。
ただ綿雪で洗えるシミとは?雪の中を何も被らずに歩いたのか?疑問が残る歌。
作者は露天風呂で雪を見た時の情景を思い出し、心の洗濯するには雪の白さも必要と感じた。
参加者全員女性の歌と思っていたので、驚愕した。

窓から呼ぶ声        金子フミ(三席)欠席歌
???・・・
紋付き姿の
ジョウビタキだ!
今日は良いことありそうな

2行目は五行歌ならではの表現で面白い。
ジョウビタキの画像を見て、「紋付き姿」に納得。
作者欠席につき鳥の鳴き声も、縁起が良い理由も分からなかった。

颯乙女さんのご主人が先月お亡くなりになったとの、ご冥福をお祈り致します。

朗読:外山みき子 書記:鉄路人

<出席者>茶行、清水つね子、鉄路人、外山みき子、まの字、望月成人
<作品のみ>金子フミ、栗原貞雄、しのぶ、颯乙女

【来月開催予定】
4月19日(日) 14時
宇都宮市中央生涯学習センター 402学習室

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by gogyouka | 2009-03-08 21:04 | マロニエ歌会レポート

2月度歌会レポート

2月15日(日)

バレンタインデーの翌日の歌会に女性4名、男性2名が集った。
女性1名から男性達にチョコレートが、また男性1名から参加者全員に今年流行の逆チョコが贈られ、世俗に塗れた甘い歌会となった。苦笑

早春の           喬城奈緒海(一席)欠席歌
白梅ひとつ
ぽっと燈る
凍てつく日々の
あわいに

目新しさは無いがまるで短歌を五行歌にしたような歌。とても整っていて綺麗な歌だ。「あわい」という言葉に造詣の深さを感じる。久々の喬城さんの投稿歌だが、欠席歌につきコメントなし。

何とは無い         まの字(二席)
一日だったなあ
空だって
少しだけ 夕焼け
お互い こんな日もあるんだ

五行目は要らないと思うが、とても共感できる。生きている事が慌しく感じられるこの頃、何でもないものを呟くように情感を込めて詠むのは難しい。とぼけた味、入れ込みしすぎず淡々と詠んでいるところがいい。作者は静かに淀んでダメになった日を詠んだ。五行目を何度も推敲した。空と自分を対比させている所に驕りを感じ少々恥ずかしい。

信義なき人の        清水つね子(三席)
撒き散らす
言の葉
春は
名のみ

今話題の人を歌ったのだろう。春先はすぐに冬に戻ってしまう寒さを昨今の政界と捉えた面白い歌。春の嵐の一瞬を時事ネタに重ねた素晴らしい歌。作者はネタ切れで締切当日に時事ネタを即詠した作品。

鉄路人さんが会員の五行歌をしおりにして、参加者にプレゼントしてくれたので、みんな大喜びだった。今後のPRや作品展にも使えそうで、非常に感謝でした。
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朗読:鉄路人 書記:茶行

<出席者>茶行、清水つね子、鉄路人、外山みき子、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、しのぶ、喬城奈緒海

【来月開催予定】
3月8日14時~
姿川地区市民センター 学習室3

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by gogyouka | 2009-02-15 22:21 | マロニエ歌会レポート

1月度歌会レポート

1月11日(日)

今年最初の歌会は天気に恵まれ、6名が集った。
今月は題詠「火・炎」だったので、熱気に包まれた歌会となった。

もぐさに           望月成人(一席)
火を点し
病める心
癒し
鎮める

肉体と心の痛みがもぐさで一遍に癒されるのはすごい。
歌の短さにびっくり。心にもお灸をすえるのか?
作者は1年を振り返った時、いろんな思い煩いや反省の心にお灸を据え、
心を清めて新年のスタートしたいという思いを込めた。

それはそれは         茶行(二席)欠席歌
ちっちゃくて
どこまでも透明な
初恋の火
ここに

とても綺麗な表現だと思う。まだ過去の恋愛に未練を感じているのか?
時期は不明だが、思い出が捨てられない情景を面白く表現している。作者コメントなし。

絹地のスカート炎色      まの字(三席)
内緒々々のひみつごと
ヒラヒラ裾から見えかくれ
隠れなさいと折りたたむ
今年もやっぱり捨てられず

言葉のリズムが面白い。作風が金子みすゞに似ている。
フラダンスのスカートか?ユニークな作品で、情景が目に浮かび思わず笑ってしまった。
作者以前赤いチリメンのスカートを購入した。今は穿かずに毎年仕舞い込んでいる。
4行目を「折りたたみ」から「折りたたむ」にした事により、五行目に間ができた。

手違いにより外山みき子さんの初投稿作品が掲載漏れになってしまった。
採点対象外でしたが、出席者全員から大絶賛だったので、紹介します。

かなわないから
じれてくすぶる
焼けぼっくり
時折りはぜて
折返し地点

朗読:清水つね子 書記:まの字

<出席者>清水つね子、颯乙女、貞木、外山みき子、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、茶行、しのぶ

【来月開催予定】
2月15日(日)14時~
姿川地区市民センター 学習室2

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by gogyouka | 2009-01-11 20:09 | マロニエ歌会レポート

12月度歌会レポート

12月7日(日)

今月は中央生涯学習センターで展示会を開催していたため、同センターで歌会を実施した。
展示会の効果で新来会者外山さんの見学があった。金子さんに引き続き、
展示会を通じた新来会者なので、今後も展示会を継続したい。
今年最後の歌会は華やかに締めくくられた。
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まりょくは          鉄路人(一席)欠席歌
みりょく
むりょくなわたし
めも……
あてられない

「まみむめも」の言葉の流れが良い。作者に好きな事を好きなように書ける自信を感じる。
幅が広く楽しい歌だ。作者のコメントはなし。

石の椅子           しのぶ(二席)欠席歌
石のテーブル
石のベッド・・・
ひんやりと
旅の一夜

心にもひんやりとするところがあったのか。作者はブラジル内陸出張中のホテルの一室。
ブラジルは石の文化。家具は全て石で味気が無かった。

かさこそ かさこそ      金子フミ(二席)
落葉道
色と香りと音と
一瞬の華やぎ
だれにでも

五行目がじわりじわりとグッとくる。私にもこういう一瞬の華やぎがあったにちがいない。
作者は山道を歩いていて、紅葉がとても綺麗だった。今から振り返れば、
あの時が一番華やいだ時だった。

小槌を振れば         栗原貞雄(三席)欠席歌
金銀小判
出てきそな
巷のニュース
これでいいのか

川柳っぽく風刺が効いて良い。イジワル爺さんが大判小判を出したようで、
ばら撒き政治を喩えた楽しいユーモアある時事ネタが良い。
投稿時のコメントは政府より給金があるというが、嬉しさも不安もある世相を詠んだ。

忘年会は会場近くの居酒屋で、6名参加で約3時間の歓談を楽しんだ。

なお来月の歌会は会場の都合により、11日開催予定で題詠「火」です。

朗読:金子フミ 書記:茶行

<出席者>金子フミ、茶行、清水つね子、颯乙女、貞木、外山みき子、まの字、望月成人
<作品のみ>栗原貞雄、しのぶ、鉄路人、牧
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by gogyouka | 2008-12-07 23:07 | マロニエ歌会レポート

11月度歌会レポート

11月9日(日)

10月度歌会は全国大会もあったので、初めて休会とした。
そして先週の姿川地区文化祭での作品展も無事に終わったが、
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今回は知事・市長選のため、1週繰り上げての開催だった。
全国大会の報告もあり、とても充実した歌会となった。

米国初黒人大統領誕生     望月成人(一席)
47歳
「変革」の声が
世界を変えるか
私を変えるか

オバマ次期大統領に対する期待と同時に作者まで変わりそうな予感をさせる。
一方で日本の政治家を省みると情けなくなる。
作者は普段時事ネタを詠まないが、米国初と若さと変革を支持された今回の選挙に、
胸躍る気持ちを込めた。

柿の実が           牧(二席)欠席歌
照り映えて
ぬくもりを
手のひらにくれた
今日は立冬―

柿を詠んだ作品が多い中で「ぬくもり」の言葉が光った。柿を採っている感じが伝わり、
秋らしい絵になる。

燃えた陽が          颯乙女(三席)
衰えゆく彼方は
晩秋の一コマ
西空高く
枇杷色の三日月

描写が細かく情景が目に浮かぶ。3行目を中心に太陽と月をバランスよく詠んでいる。
作者は最近見た景色が素晴らしかった。以前も同様の景色を見たが、詠みきれなかった。


熟柿たわわ          栗原貞雄(三席)欠席歌
今、時間(とき)
静止したままのごと
農村の
平和な一時(ひととき)

日本の平和が当然のことと信じて存在している。この風景を大切にしたい。
作者は晩秋の農村に見る情景は日本の原風景であり、原田泰治の世界を髣髴させる。

11月25日~12月8日までは中央生涯学習センターで同様の作品展を開催する予定。
新来会者を期待しつつ、次回は12月7日同会場で行われ、忘年会も予定されている。

朗読:颯乙女 書記:鉄路人

<出席者>茶行、清水つね子、颯乙女、貞木、鉄路人、望月成人
<作品のみ>金子フミ、栗原貞雄、牧、まの字
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by gogyouka | 2008-11-09 23:23 | マロニエ歌会レポート


想いのままを、五行で詠う。
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
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