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モチヅキな五行歌 by望月成人



五行歌311

五行歌311_f0051668_2142117.jpg

蛍は
愛され
蛭は
疎まれる
人間の勝手
# by gogyouka | 2012-04-05 21:42 | 本日の五行歌

100回記念歌会(3月度歌会)レポート

3月25日(日)

歌会発足後足掛け8年半。
マロニエ歌会はおかげさまで100回歌会を迎えることが出来ました。
これは歌会メンバーと本部や全国の歌友の支援と協力の賜物と深く感謝しております。

この日は草壁主宰をお招きし、雪葩・高崎の歌会の歌友も駆けつけてくださり、
とても感謝しております。
しかしながらが、結果的に集まったのは11名の小じんまりとした記念歌会でした。

実はこの100回歌会を以って、マロニエ歌会はしばらく休会となりす。
望月が三重に転勤してから、歌会メンバーに歌会を継続して頂きましたが、
今年になって主力メンバーの諸事情が相次いで重なり、
4月度からはメンバーが集まらず開催ができなくなってしまいました。
急遽メンバーの総意で「望月が宇都宮に戻るまで休会」となりました。

湿っぽい記念歌会になると思われましたが、主宰や歌友の励ましのおかげで、
賑やかな講演会・歌会となりました。

自分の根っこを  まの字(一席)
鍛える力が
老い衰えてきた私に
ふうらり ほうらりと
春の真綿雪 降る

自分を暖かく包む春の雪を感じる。
作者は割りに余裕があり老いていない気がする。
年をとっても根っこ鍛えられたらバケモノ。
老人力を感じる。
作者コメント
変わった擬態語を表現するのが上手といわれるが、
見たままの雪を表現しただけ。
歌会最後の歌として20分考えた。

嫁 母 妻の   颯乙女(一席)
わだちを歩き
四十余年
力を抜けば
青空 一人きり

二行目の表現に非常に感心した。
お疲れ様。好きなように生きなさい。
女の重責感から放たれたのか?
井上陽水の歌に似た歌詞があり、女の人生を感じる。
欠席歌につきコメントなし

絶え間なく繰り出す   久保田三重子(二席)
指の文字
聾学校生の
弾む指は
弾む声

手話のリズムを感じる。
実際にはとてもウルサイ状態だが、
耳が不自由でも楽しく学んでいる様子が浮かぶ。
作者コメント
先日聾学校生の生徒に会った。
声も息も激しくとても印象が強かった。

銀行の窓口の人  谷ゆり(三席)
ちらっと私の顔を見る
振込先は
高校のクラス会
「美人会」

なかなか思いつかないユーモラスな歌だ。
銀行に行った時のドキドキ感が伝わってくる。
みんなを微笑ませる歌は難しい。
作者コメント
銀行員は「あれ?」という顔つきだった。
栃木の女子高卒でクラス会の名前が「美人会」

重い記憶     しのぶ(三席)
忘れても
忘れなくても
春が来て
タネを蒔く

つらい過去・思い出があってもそれに関係なく季節は巡ってくる。
自然の中に生かされている人の生業が象徴されている。
作者コメント
震災から一年が経過し、いろいろ考えさせられたが、
自然に生かされている事を忘れてはいけないと思った。
季節が巡って新しいことが始まる予感を詠んだ。

歌会終了後の懇親会には8名が参加し、
これにてマロニエ歌会も一旦幕を下ろした。
いつかまた再開できる日まで、さようなら。

参加者 草壁焔太主宰、神部和子、雅流慕、久保田三重子、
流馬、谷ゆり、まの字、茶行、正雪、しのぶ、望月成人

作品のみ 栗原貞雄、清水つね子、颯乙女、牧、もろこしみきこ
# by gogyouka | 2012-03-25 22:23 | マロニエ歌会レポート

2月度歌会レポート

2月19日(日)
99回目の歌会に久しぶりの仲間が集まり、いつもの歌会顔の見える、声の聞こえる歌会が嬉しかった。

天を捉えようというのか   しのぶ(一席)
裸の木々よ
無数の枝先を
網のように
上へ上へと拡げる

・大きな気持ちになるような歌
・細い木の枝が天を捉えるという表現が良い
・無限に広がる、夢・大きさ・明るさを感じた
作者コメント
・裸の赤ん坊の様な枝も、勢いよく伸びて行く様が力強い
・大木も幼木も、枝だけ網の目のようにみえる、冬の夕刻を歌った

夜間の目覚めが      清水つね子(二席)
さして苦にならなくなった
長く生きて
贈り物の時間の舟に
揺られている

・年と共に、二度寝が出来なくなった(共感)
・年をとると、「死」が怖くなくなる(今自分も感じている)
・寝られなくても、あわてない作者のゆとりに感心した
作者コメント(なし)

責任感と         まの字(三席)
やってやろうじゃん
塊になって
まだかけめぐっている
こんなに疲れているのに

・ゆっくりしたいという気持ちに共感
・性分からか、やりすぎてしまい、周りに迷惑をかけることも
作者コメント
・あまりに地域の仕事を多く引き受け
疲れ果てている自分がいる
・母からのDNAで引き受け、後悔しきり

失せ物と        栗原貞雄(三席)
鬼ごっこ
焦れば
遠ざかる
諦めようか、でも・・・

・毎日自分も失せ物を探している、まったくこの通り
作者コメント
・紛失すると、性分からか気になってしまう
・大脳にインプットされた件、瞬時に出てきてほしいものだ

記録:茶行
出席:茶行・しのぶ・颯乙女・鉄路人・正雪・まの字
作品のみ:清水つね子・栗原貞雄・望月
# by gogyouka | 2012-02-19 22:17 | マロニエ歌会レポート

1月度歌会レポート

1月15日(日)

新しい年に始めも、残念ながら紙上歌会となってしまった。
今回は、事前に欠席者多数とわかっていたので、皆さんに、コメントを書いて送ってもらった。

「神を信じない」と思い   しのぶ(一席)
生きてきた
が、祈らずにはいられない
丘の上の小さな神社
元日の朝

・自然への畏敬の念は誰しも。まして元旦には
・人間は小さな生き物、それ故、神に助けを求めるのか本音がよい
・これまで向き合うことのなかった存在に、面と向き合う瞬間の心境だと思う。
神様の質は違うが、同感
・一番近い神は、心の中にいますよ
作者コメント(なし)

行き過ぎた    鉄路人(二席)
人類の知恵に
身を固くする
はずなのに
真の知恵者なら

・月並みかもしれぬ表現だが、今の時宜に適した歌
・科学が発展、悪用の方向に行かなければいいが昭和の世にもどってもいい、不便は無かった
・シンプルに生きたい、贅沢はいらないから
作者コメント(なし)

「直感を          茶行(三席)
 信じていいかなぁ・・・」
「音のない
 言葉が
 聞こえるならね」

・直感、第六感、勘…文明化した社会で失われつつあるものを、会話の形で捉えたのが良い
・直感という心の部分を、「音のない言葉」と言ってのがいい
・原始時代の人間とは、だいぶ離れてしまったのでしょうね
作者コメント(なし)

記録:茶行
作品提出者:岡崎静・栗原貞雄・茶行・清水つね子・しのぶ・颯乙女・鉄路人・まの字・望月
# by gogyouka | 2012-01-15 22:12 | マロニエ歌会レポート

12月度歌会レポート

12月11日(日)

出席者3名と少なく、急遽「紙上歌会」に変更
係の不手際により、作者のコメントをいただくことが出来なかった
1月は題詠の予定であったが、2月に持ち越した

鏡に写ったわたし  茶行 一席
のような
人に会ったよ
肩の力抜かなきゃ
と思ったよ

・その人の振る舞いの中に自分と同じ傾向を発見しわが身を振り返るというところに共感
・「他人のふり見て我がふり直せ」を自分もモットーにしている
・様子が見えるようで、自分のことだと思ってしまう

ひとつずつ ひとつずつ しか  まの字 二席
片付かない 仕事の山
髪の毛 抜いて
プッと吹いたら
私が5人。 憧れです

・ほんとうにこのとおり
働く主婦の気持ちをズバリ代弁
・わかりやすいという点で一位におします
・孫悟空の逸話からの発想が楽しい
・急がずゆっくりいくしかないな

真っ赤な口紅   鉄路人 三席
きりりと引いて
髪の毛あげて
女の子だねえ
三歳のお祝い

・昔ながらの七五三のお祝いを歌いあげてお見事
・四行目の「女の子だねえ」が、一行目と呼応してきりりと決まった
・三歳ながら、おしゃまな表現が可愛いいかにも女の子
・自身でやったのなら尚更のこと

記録:茶行

作品提出者

栗原貞雄・茶行・清水つね子・しのぶ・颯乙女・鉄路人・望月成人
# by gogyouka | 2011-12-11 22:09 | マロニエ歌会レポート


想いのままを、五行で詠う。

by gogyouka
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