モチヅキな五行歌 by望月成人



10月度歌会レポート

10月16日(日)

題詠「飴」

「飴」というお題は難しいと言いながらも、
甘い・辛い色とりどりの(飴の歌)が出そろい
有意義な歌会となりました

飴だけで      しのぶ(1席)
生きてけるかい
時には骨を齧り
木の皮をしゃぶろうよ
祖父母がそうしたように

・飴のお題で、骨が出てきた意外性に驚き
・自分の祖父が「木の皮かじって財を築いた」と言ったのを思いだした
・「生きてけるかい」というメッセージ性が素晴らしい
作者
「飴」は今の日本人の生き方を象徴した
もっと厳しい生き方をしないとやっていけないよ
というメッセージを込めた

まつりの灯りに   望月成人(1席)
照らされて
黄昏色に
溶けかけた
べっこう飴

・夏祭りの露天の、作りたてのべっこう飴を思い出した
・べっこう飴を、黄昏色としたところがいい
・材料として整い過ぎてはいないか
・風景がが目に浮かんできた歌

作者
「飴」で連想したのは飴細工
昔、祭の露天商で見たべっこう飴でできた飴細工を思い出しながら、
少しノスタルジーに浸った。

ガーゼのハンカチと まの字(2席)
ちり紙と
飴ちゃんは
おばあちゃんの
ポケットに住んでいる

・自分のおばあちゃんを思い出した
・ちり紙という言葉使いに時代性を感じた
・このとおりだなーと歌に共感した

作者
現実におばあちゃんのポケットにはこれ等のもの
が入っている(一回使ったちり紙なども)
おばあちゃん達そのものを歌った
奥がない歌なので、二席は恥ずかしい気がする

青空にたなびく   颯乙女(2席)
すじ雲
棒にからませて
巨大わたあめ
甘い風降りてくる

・そらの雲をみて、綿あめを作る視点の大きさがいい
・五行目の表現が素晴らしい

作者
すじ雲が、露店の綿あめに見えた時作った
空想なのだけれど、すぐに出来た歌

主席者:あきさん・茶行・颯乙女・しのぶ・鉄路人・まの字
作品のみ:栗原貞雄・望月成人
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# by gogyouka | 2011-10-16 22:06 | マロニエ歌会レポート

9月度歌会レポート

9月18日(日)

欠席者の多い歌会となってしまいましたが 久しぶりのあきさんを交え、
ゆっくり・じっくり、内容の濃いお話が出来ました

大地が汚れた  1席しのぶ
海が汚れた
おーい 鰯雲よ
空はどうだい
そこに住めるかい

原発の事が脳裏あり、もう空しか逃げ場がないという悲壮感がつたわってくる。
空には住めないことは分かっているの、鰯雲に問いかける作者の心情がぐさっときた。
作者
コメント参照してください


しあわせの 2席 颯乙女
気持ちを
口に含めば
まるい言葉が
こぼれだす

「気高い志を持つと、気高い人間になれる」と誰かがいっていたことを思い出した。
心の満足が言葉になる「まるい言葉」そのもの。
思わせぶりがないのに、読むと何かひかれるものがあるということは、
誰もが経験したことがある歌だからだろう

古刹に咲く 3席 栗原貞雄
曼珠沙華
御霊に会える
永遠(とわ)の


情景が目に浮かんでくる素晴らしい作品でリズムがいい。
この花が大好きなので、迷わず選んだ。
方丈記の無情感をふと思い出した

朗読:まの字  書記:茶行
参加者:あき、茶行、鉄路人,まの字
作品のみ:栗原貞雄、しのぶ、清水つね子、颯乙女、望月成人
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# by gogyouka | 2011-09-18 22:04 | マロニエ歌会レポート

8月度歌会レポート

8月21日(日)
今月も新たな見学者の出席があり和気あいあいの歌会が開催された

肩を抱いて 鉄路人(1席)
涙をぬぐうように
魂で鳴いてくれ
被災地の
セミよ

ため息が出るほどいい歌だ
3行目に込められた強い思いに感動した
作者は震災を忘れず、行動も想いも維持している
ところがすばらしい
作者
ボランティアで那須の被災地の草刈りを手伝っている
8月後半ヒグラシの鳴き声を耳にした時出来た歌
前半2行は多少臭い表現だが、これも手法

向日葵でさえ しのぶ(2席)
しょんぼりと
首うなだれて
耐えている
炎暑の日々

1行目の情景が目に浮かび共感した
あの元気な向日葵でさえうなだれている昨今、
私たちが元気をなくすのも仕方ないこと
暑さのきついこの夏、まさにこの歌のとおりだ
作者
エアコンをがまんしていたら、汗もがびっしり
家の周りの向日葵が皆うなだれていた
我々も耐えがたいほどの暑さに、
元気な花の代表でさえまいっているのだな・・・


膝と腰の痛みを まの字(3席)
もちっと緩めてください
母にすがるように
おびんずる様を
抱き上げました

自分も痛みを抱えているので共感
「おびんずる」という言葉が懐かしい
2行目の表現が良い

作者
3行目は亡き母に甘えるような気持
最近このような民話の様な作品が多くなった

朗読:清水つね子  書記:茶行
参加者:清水つね子、颯乙女、茶行、鉄路人、しのぶ、まの字
見学者:渡辺さん
作品のみ:栗原貞雄、望月成人
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# by gogyouka | 2011-08-21 22:00 | マロニエ歌会レポート

7月度歌会レポート

7月17日(日)

猛暑の中ではあったが、いつものメンバーに若い女性の見学者を交え、
華やいだ歌会を開催することができた。
今月は題詠。お題は「川・河」
それぞれの思いの川が流れるように・・・

1席 茶行
小川は
海の赤ん坊
さらさらさらと
草に守られ
風に包まれ

優しい雰囲気を感じた
周りの大人たちに支えられて育っていく赤ん坊を連想
「森は海の恋人」という言葉を思い出した
全体の言葉の流れから、音楽と絵画を感じた
歌の中に現代に対する批判精神も垣間見た
作者
海に到達するまでの水の試練を思うと、小川が愛おしく
思えて作った歌

2席 しのぶ
こんなに川を
汚しちゃって
ごめんなさい
カワセミさん カルガモさん
泣きたいよね

五行目「泣きたいよね」がいい
かわいらしい言葉の使用で、若々しい歌
人間が生物たちを苦しめていることに「ごめんなさい」と
謝りつつ、「泣きたいよね」と共感している所が良い
作者
40年前に現地に引っ越してきたときは、自然いっぱいの
きれいな川が流れていた。今は橋の上からごみを
投げ入れ、見る影もなくなり、泣きたいくらいだ。
人間は大自然に手をつけてはいけない。

2席 清水つね子
年を重ねるにしたがって
天を仰ぎ見なくなった
今夜は
天の川を
眺めよう

自分は毎月キャンプをしているが、
空を見上げれば、星が美しく、共感できる好きな歌だ。
彦星と織媛の出会う今夜は、「天の川を見よう」という
ところにロマンを感じた
作者
作者欠席につき、コメントはありません

朗読:宮原タイスみゆき(見学者)  書記:茶行

参加者:あき、颯乙女、茶行、しのぶ、まの字
見学者:宮原タイスみゆき

作品のみ:栗原貞雄、鉄路人、望月
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# by gogyouka | 2011-07-17 21:56 | マロニエ歌会レポート

6月度歌会レポート

6月19日(日)

震災から100日を過ぎ、代表不在の第2回歌会を開催した。
3月から参加を希望されていた、秋葉さんにお目にかかれ
ご出身が東北ということもあり、震災のお話を伺い
「忘れてはいけない!」と、一同想いを新たにした。

被災者の     鉄路人(一席)
気持ちになった
つもりなのに
いつか忘れている
日常

最近は原発関係のテレビは見ていられないので、
チャンネルを回してしまう。
政治家の無能・原発の先の見えない不安など
この歌は「忘れるな」との我々への警告と受け止めた。
いつも作者には、生き方への反省・啓示などをうけている。


焼きアスパラを   清水つね子(二席)
いただきながら
カッコウの初鳴きを聞く
身の内を
駆け巡る緑

野外で焼いている時の溢れる緑とアスパラの緑
素晴らしい春の彩を感じる。
カッコウはまだ聞いていないので、作者が羨ましい。
緑を体に巡らすという表現はさすが。
作者は北海道から届いたアスパラをおすそ分けもせず、
いろんな食べ方でいただいた。
カッコウは初夏の鳥(5月末に初鳴きを聞いた)
視覚・聴覚・味覚などをミックスして詠ってみた。


傘を手に       茶行(二席)
朝のウォーキング
伴奏は
不規則な
雨のリズム

「雨に歌えば」の歌を彷彿させる。
時節柄の洒落た歌。
自分は雨の日は歩かないが、作者は雨を楽しんでいる。
雨音で木の高低が分かった時代を思い出した。
作者はいつも森の散歩コースを詠んだ。
木から不規則に落ちてくる雨音では、
歩調は安定しないが、それはそれで楽しい。

行くしかないのか   しのぶ(二席)
この道を
制御不能のモンスター
原子力を
道づれに

権力に対してのあきらめの心境。
「道づれ」という言葉にドキッとした。
若い人達には、道づれになってほしくない。
情報コントロール・政治家・企業など、
この閉塞感・無力感には耐えられない。
作者は情報はインターネットの方が、
信じられるような気がしている。
情報の収集・取捨…自分も問われている。
原子力って何だろう、孫たちの未来は大丈夫だろうか
不安は尽きない。

朗読:颯乙女 書記:茶行

参加者:あき、颯乙女、茶行、清水つね子、しのぶ、まの字

作品のみ:栗原貞雄、鉄路人、望月成人、正雪
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# by gogyouka | 2011-06-19 21:54 | マロニエ歌会レポート


想いのままを、五行で詠う。
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