9月10日(日)
朝晩は涼しくなってきたが、今日の最高気温は31度と残暑が厳しかった。
それでもさくら市在住の岡田さゆきさんが初投稿・初参加して下さり、
9名の賑やかな歌会となった。
五行歌秀歌集Ⅰや他歌会会員の歌集、桃源郷三色モナカ(酒井さん)と
小鳥の道案内(三友さん)を紹介しつつ、日本文学館が主催する
五行歌でつづる「恋の歌」への応募も呼びかけた。
自転車 望月成人(一席)
疾風(かぜ)
斬る
迷い
斬る
スピーディで爽快感がある。歌の流れが自転車に乗っているような気にさせる。
今日の自分の気持ちにピッタリ。
作者は一昨日息子に自転車を買ってやった時、嬉しそうに自転車に乗る息子の様子を
イメージを膨らませて詠んだ。実験的に短い歌で表現してみた。
見 聞き 鉄路人(二席)
触れ 味わい 嗅ぎ
不思議なるかな知覚
まして神秘なり
心
人間の五感、心がうまく詠まれている。自分の心がふらふらしていて、神秘とはとても言えない。
科学的に解明されない神秘的なものを信じない子供に読ませてあげたい。
作者は人の心が病んでいる時代、心とは何かと考えた。五感を使って知覚で得た情報を
処理する機能が心だと感じ、それを歌に出来ないか考えて詠んだ。
一鉢の朝顔 栗原貞雄(二席)欠席歌
真紅・コバルト・ピンク
絞り・そして純白
人生も様々に
咲き乱れんか
素晴らしい人生がこんなにあるのか。自分の人生は今何色だろう。
島倉千代子の「人生いろいろ」を思い出した。私も咲き乱れたいなど様々なコメント。
欠席歌につき作者コメントなし。
さめぎわに なないろ(三席)欠席歌
梨色の風の
音を聞く
私の秋よ
瑞々しくあれ
四、五行目が非常に美しい。朝の目覚めとさわやかな秋の風が吹いている感じが良い。
「梨色」と「瑞々しく」を掛け合わせた表現が上手い。
こちらも欠席歌につき作者コメントなし。
歌会終了後、会場準備手伝いの光塩も一緒に全員で記念撮影した。
<出席者>
岡田さゆき、菊池美智江、しのぶ、早乙女包子、鉄路人、風風子、まの字、湯里、望月成人
<作品のみ>
栗原貞雄、清水つね子、貞木、なないろ